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2005.06.27

私専用の部屋

エレベーターでナオさんの部屋まで行くと
キレイに片付いた部屋があった。
私は「yuki専用の部屋だよ」といわれて
個室に案内された。

私はあまりの奇妙な部屋に絶句した。
部屋全体がダーク系の色で統一されていた。
壁も、床も、カーテンも、ベッドのシーツも黒かった。
部屋の真ん中においてあるダブルベッドには
手錠のようなものが置いてあったし
壁にもよくわからないものがつるしてあった。
ベッド以外にも奇妙な物体がたくさんおかれていた。
いったい何に使うのか、想像できなかった。
私は本当に逃げ出したくなった。

とっさに「私・・明日会社があるので、もう自宅に帰ります」
とナオさんに言って部屋を出ようとした。
ナオさんが、強く腕をつかんで
「明日の朝、当分休むと電話しておいてあげるから。」
とにこりと笑った。
色々言い訳して帰ろうと試みたけど、彼はあれこれ言う私に
「じゃ、例の写真、インターネットで公開しちゃおうかな。
それとも・・・yukiの会社にメールしようかな」
と言い出した。
「yukiの勤めている会社くらい、
調べたらすぐわかるんだよ。」
怖い顔して言った。

私は彼が張ったりで言っているとは
到底思えなかった。
事実、私が今もっているかばんの中には
会社の名刺が入っていたから
写真を添付したメールを出すことなんて
たやすくできるはずだ。
私は「ひどい」と言って泣いた。
ナオさんは「yukiが俺から逃げようとするから・・・
俺のそばにいればいいんだよ。」と優しく抱きしめた。

当分、この男と暮らす選択肢しか、私には残されていなかった。

なぜ、車に乗っている時に逃げ出さなかったのだろう?
と、この時ほど、後悔したことはなかった。


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